March 2024. West Bogor, Indonesia
<aside> ✏️ 宗教と環境問題の関わりについて研究しています。博士論文では、インドネシアにおけるイスラームの教えや制度を援用した森林利用・廃棄物管理・環境運動をもとに、持続可能性のあり方を捉え返そうとしています。
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1997年埼玉県生まれ
現所属:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 5年一貫制博士課程
2023- インドネシアにて在外研究中(受入先:インドネシア国家研究イノベーション庁 Pusat Riset Agama dan Kepercayaan, OR-IPSH, BRIN)
東京外国語大学 国際社会学部(アラビア語)卒
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研究業績はこちら(Researchmap)
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◉ムスリムの環境観を「エコ・モスク」から考える
モスクとはイスラームの礼拝施設を指します。モスクは、礼拝だけでなく教育、葬儀、ボランティア活動などが行われる場所でもあるため、ムスリム社会における交流の中心地といえるでしょう。
地球環境問題に対する関心の高まりを受けて、世界各地で環境配慮型の設計を施した「エコ・モスク」が増加しています。エコ・モスクでは環境保護に関わる説法や活動も行われています。本研究では、エコ・モスクを舞台に、宗教指導者や一般信徒、エコ・モスクに協力する行政官や団体がどのような環境実践を行っているのか観察し、また彼ら彼女らがどのような環境観や問題意識を持っているのか、聞き取りを通じて明らかにします。
京都大学 大学院教育支援機構(DoGS)海外渡航助成 採択(2022年度)
松下幸之助記念志財団 松下幸之助国際スカラシップ 採択(2023〜25年度)
澁澤民族学振興基金 大学院生等に対する研究活動助成 採択 (2023年度)
エコ・モスクと呼ばれないモスクで生じている、気候変動に伴う信仰の変化も記録しようとしています。アウトプットに関して、通常の論文やエッセイのほか、360°カメラなどを用いた視覚化の方法を模索中です。
礼拝所としては、使われなくなったモスク
モスクにおけるごみ収集・分別活動
◉イスラーム環境法を相対的に捉える